きょうも気分てんかん

大人になってからてんかんを発症しました。 いろいろと気分転換しつつ、日々懸命に生きてます。

発作がない!

最後に意識を失う発作を起こしてから、1年が経過しました。

私は、意識を失って倒れる発作を起こした事により服薬を始めたのですが、発作の頻度が少なく、大きいやつ(意識を失う)が、半年~2年間隔に来る感じです。
そのため、1年間発作がなかったからといって、本当に喜んで良いものか微妙な気持ちではありますが、服薬で発作が抑えられている証拠だと思えるので、このまま良い状態が続けばと願っています。


1年前…
初めて、お風呂場で発作が起きました。
湯船に浸かっている時です。
私の叫び声を聞いた同居人が慌てて様子を見に来た時、突っ張っている状態から弛緩し、痙攣しながら沈み始めたところだったそうです。

私の場合、前兆を全く感じず、突然に意識を失うので、発作が起きてしまったら、自分ではどうしようもありません。
誰もいなかったら死んでいたかもしれません。
助けて頂いた事に、本当に感謝しました。

そして、この時から、発作に対する意識が変わりました。

実はこれまで、自分の発作時の話を聞いても、
「ふぅん、そうなんだ~。仕方ない、薬飲むか。」
程度にしか考えていませんでした。
私には全く記憶がないので、いくら説明されても、対岸の火事といった感じで、ピンとこなかったのです。
むしろ、発作を見た人のトラウマを労っていたくらいです。

しかし、1年前の発作で、初めて身体的ダメージを受けました。
大きくない湯船で体を突っ張らせた為だと考えられますが、脚は肉離れのような状態になり、肩は打撲して上がらないし、謎の擦傷はあるし…

目が覚めたら怪我をしている、という初めての経験を経て、事の重大さを感じ、発作が怖くなりました。
身体のダメージが回復した後も、しばらくの間、お風呂場の他、駅のホームで電車を待つのもかなり怖かったです。


でも、人間は、忘れる生きものなんですよね。
いつの間にか、あの時の恐怖感をリアルに思い出せなくなっている自分に気付きました。

もちろん、辛い事を忘れる力があるからこそ、人は生きていけるのかもしれませんが…

しばらく発作がないからといって、高を括ってはいけないと思いました。
そして、私を助けてくれた方々に、改めて感謝の気持ちでいっぱいになりました。