障害者控除
精神障害者保険福祉手帳を取得すると、所得税の障害者控除を受ける事ができます。
>>国税庁HP 「障害者控除」
障害者手帳を所持している事を税務署に申告すれば、毎月の給与から引かれていた税金が多少還付される、という制度です。
私は、2020年12月に障害者手帳の取得申請をし、無事に受理され、2021年2月に手帳を受け取りました。
この場合、2020年分の確定申告において、障害者控除の申請は出来るのでしょうか?
所得税法85条(扶養親族等の判定の時期等)によると、
「障害者控除の判定は、その年12月31日現況による」
そうです。
私の障害者手帳の交付年月日は、「2020年12月の手帳申請日」でした。
つまり、手帳を受け取ったのが2021年であっても、
2020年12月某日(交付年月日)に手帳を交付されている
= 2020年12月31日、障害者認定されている状態
→ 2020年分の障害者控除の申告が出来る
という事です。
(念の為、税務署にも確認したので、間違っていない…はず。)
障害者控除を受けるには、年末調整の時に申告するか、確定申告をする必要があります。
会社員だと、年末調整で記入するマルフの用紙(扶養控除申告書)に、障害者の申告欄があるので、そこに記入すれば、あとは会社の担当者が手続きしてくれます。
でも、手帳を持っている事を、会社に申告したくない、バレたくない場合もありますよね。
また、今回の私のように、年末調整終了後に手帳を取得した場合もあります。
そんな時は、自分で確定申告をすればOKです。
先日、2020年分の確定申告をしました。
今回は、医療費控除や寄付金控除の申告と併せて行ったのですが、障害者控除分の戻りが結構大きくて驚きました。
確定申告1回で障害者手帳の申請に必要だった診断書代はペイ出来た感じです。
ちょっと得した気分になりました。
今のところ、障害者手帳の取得によって、マイナスな事象は起きておりません。
こういう作業一つにも、無駄にドキドキしてしまいますが、心穏やかに過ごしたいものです。
基礎疾患をお持ちの方とは?
最近、新型コロナウィルスのワクチン接種に関するニュースを多く目にします。
その中で、ワクチン接種の優先度について、4つのカテゴリー表を見ました。
1.医療従事者
2.65歳以上の高齢者
3.基礎疾患のある人 及び 高齢者施設等の従事者
4.その他
私は、医療従事者ではなく、65歳未満で、高齢者施設等でも働いておりません。
しかし、てんかんを患っていると「基礎疾患を持っている人」に該当するのかどうか…?そもそも「基礎疾患」とは何なのか?
ホント、何も知らなかった事に気付きました。
基礎疾患とは、「さまざまな病気の原因となっている病気」のことだそうです。
では、てんかんは、何かの病気を引き起こす原因となるのでしょうか?
私がインターネットで調べた限りでは、
てんかんの原因となる基礎疾患とは…
てんかんを合併しやすい病気とは…
などの記事が沢山出てきたのですが、
てんかんは、○○という病気の基礎疾患で…
というような記事は見つかりませんでした。
そのため、てんかんは基礎疾患ではなく、「何らかの基礎疾患がある場合に発症する病気」のカテゴリーではないかと思われます。
(インターネット情報を鵜呑みにするのはアレなので、正確にはお医者様に確認した方が良いかと思います。)
ちなみに、新型コロナウイルスのワクチンの優先接種の対象となる「基礎疾患」とは、以下の症状で通院や入院をしている人が対象との事でした。
・慢性の呼吸器の病気
・慢性の心臓病(高血圧を含む)
・慢性の腎臓病
・慢性の肝臓病(脂肪肝や慢性肝炎を除く)
・インスリンや飲み薬で治療中の糖尿病、またはほかの病気を併発している糖尿病
・血液の病気(鉄欠乏性貧血を除く)
・免疫の機能が低下する病気(治療中のがんを含む)
・ステロイドなど免疫の機能を低下させる治療を受けている
・免疫の異常に伴う神経疾患や神経筋疾患
・神経疾患や神経筋疾患が原因で身体の機能が衰えた状態(呼吸障害など)
・染色体異常
・重症心身障害(重度の肢体不自由と重度の知的障害が重複した状態)
・睡眠時無呼吸症候群
・肥満の程度を示す「BMI」が30以上の人
つまり、私は、現在てんかん以外の病気を患っていないし、BMIも30未満なので、基礎疾患をお持ちの方には「該当しない」という事でしょう。
大人になってからてんかんになった私は、これまでこういう表を見ても、自分がどのカテゴリーに属するかなど疑問に思った事もありませんでしたが、何と言いますか、
「病気になるって、こういう事か~」
と、少々しみじみしてしまいました。
でもまぁ、知識が増えた事や、疑問に思った事を調べたり考えたりする事は、私にとってマイナスではありません。
むしろプラスです。
でも、その知識や経験は、てんかんでなかったら、得られらなったかもしれない…
まぁ、人生って、そんなもんですよね。
精神障害者保健福祉手帳のメリット・デメリット
昨年、病院で自立支援医療制度の説明を受けた際、障害者手帳についても案内がありました。
自立支援医療制度と障害者手帳の申請窓口は同じであることが多く、自立支援医療制度の申請に行くと、障害者手帳にも要件が該当している場合、取得の意思を聞かれる事があるそうです。
ちなみに、障害者手帳とは、「身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳を総称した一般的な呼称」だそうで、てんかんは「精神障害者保健福祉手帳」のカテゴリーになります。
自立支援医療制度と同じく、申請の有無は本人が選べますので、自立支援医療費制度の申請に行く前に、障害者手帳について聞かれても困らないように、意思を固めておく必要があるのだと思いました。
ただ、障害者手帳の取得なんて考えた事もなかったので即決出来ず…
そのため、精神障害者保健福祉手帳にはどのようなメリット・デメリットがあるのか、調べました。
調査方法は、インターネットでの検索と、身近な人々への聞き取りです。
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【メリット】
・施設の利用料、公共交通機関の運賃等、様々な割引サービスが受けられる。
・所得税・住民税などが軽減される。
・公営住宅に優先入居できる。
・大企業に勤めることができる(障害者雇用での就職が出来る)。
・会社等に、手帳の取得の有無を報告する義務はない
【デメリット】
・2年で更新する必要がある。
→ 症状が良くなって更新出来なかったら、今まで優遇されていたサービスが使えなくなる。
・障害者手帳を持っているという事実により、本人や家族が精神的に落ち込んだり、周りの人から悪印象を持たれる可能性がゼロではない。
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あくまでも、私が受けた印象ですが、デメリットは“ほぼ無い”のではないかと思いました。
とはいっても、手帳の取得アレコレで自分の精神状態が相当ヤバくなると想像出来てしまうなら、非常にデメリットだと思いますので、あくまでも個人的な見解です。
デメリットである「2年更新」は、制度上の決まりなので、悩んでも仕方ありません。
むしろ、「更新出来ない=発作が治まっている」と考えれば、喜ばしい事です。
周りの人から悪印象を持たれる可能性があったとしても、手帳を取得した事を自ら明かさない限り、誰かに知られる事はないと思われます。
また、勤務先に、手帳の有無を報告する義務もないようです。
(私の調べた限りでは…)
会社員の場合、年末調整の用紙に障害者の申告をする欄がありますが、どうしてもバレたくないなら、年末調整をせず、自分で確定申告をすればOKではないでしょうか。
「自分は良くても家族が…」という場合は、本人がメリット・デメリットをしっかり説明して、家族に理解してもらえるかどうかだと考えます。
まぁ、個人的には、てんかん患者本人が自活しているのであれば、本人の選択に対し、論理的に説明出来ない家族自身の個人的な感情でアレコレ口出しすべきでない、と思ってしまいますが、家庭環境は千差万別なので、こればかりは何とも…。
家族問題で悩む場合は、論破するチカラが必要なのかもしれません。
逆に、デメリットに対して、メリットはかなり大きいように思います。
てんかんは、投薬治療にお金がかかるので、各種割引や税金の軽減は嬉しいです。
また、障害者雇用促進法により、企業は従業員数に応じて一定数の障害者を雇わなければならない為、障害者手帳を持っていれば、障害者枠を使って大企業に勤めやすくなります。
大企業に勤めるメリットは、福利厚生が充実していたり、資金面でも安定していたり… 言わずもなです。
私は、今のところ転職の予定はありませんが、いざという時に、自分にとってプラスに働く可能性がある事は理解出来ました。
それで、悩みに悩んで…
申請しました。
そして、先日、手元に障害者保健福祉手帳が届きました。
等級は3級です。
とりあえず、2年間、障害者手帳を所持するとはどんな感じなのか、体感したいと思います。
天候と体調
先日、同僚が、「気圧の変化や急激な温度変化で、気持ちが落込みやすい」と言っていました。
別の同僚は、「九州辺りに台風が近づくと頭痛がする」そうです。
また、交通事故で頭蓋骨&脳を手術した人も、「古傷がうずくのは、天候や気圧の変化と関係あるかもしれない」と言っていました。
私の周りだけかもしれませんが、天候が悪くなる、つまり、雨が降ったり、雨の気配によって、自身の体調が悪くなる人が多いようです。
ゆえに、天候と体調には、何らかの因果関係がある!
という事は、てんかんの発作も、天候と何か関係あるのでしょうか?
私に、てんかんの発作が起きた時の天候は……
そういえば、気にした事がなく、全く覚えていません。
救急車で何度か運ばれましたが、傘を持って行った記憶は一度もないので、雨ではなかったと思われます。
台風の季節でもなかったし。
どちらかというと、晴れていたような気がするので、気圧は低くなかった可能性が高いです。
これまでの発作に共通点があるとしたら、大半が夜だった事でしょうか。
救急車に乗っていった病院は、いつも受付時間外で、当日仮払いをして後日精算に行ったので、それは確実でしょう。
という事は、私の場合、天候と発作には関係なく、時間帯が関係あるのかなぁ?
むしろ、晴れている日の方が危険なのでしょうか?
……分からん。
傾向を見極めるには、これからもしっかり記録を取っていくしかなさそうですね。
ちなみに、私も、気圧が下がると何となく重怠いような感じになり、頭痛が起きやすいような気がします。
また、汗かき&冷え性という熱しやすく冷めやすい体なので、気温の上下動で風邪を引きやすいです。
天候は体調に影響しないとも言い切れません。
でも、ここ数日、晴天続きですが、ひどい頭痛に悩まされています。
眠れない日もあり、脳が何かを訴えているような気がしてなりません。
……あっ!
もしかして、晴れている事が、私の脳に悪影響を及ぼしている!?
晴れている日はそれだけで気持ち良いし、好きなのに、もしそうだとしたら悲しすぎます。
でもまぁ、主治医に「晴天には気をつけろ」と忠告された訳でもないですし…
過度に心配して不安になっても仕方ありませんね。
自分に都合の悪い可能性なんて、気にしなければ良い!
どうせ、事実じゃないのだから。
私の場合、この適当な性格が幸いして、てんかんという病気について深く悩む事が少ないのかもしれない… と思いました。
でも…
次の診察で、天候と体調が関係するのか、一応聞いてみようかなと思います。
過度に不安にならないように。
ココロとカラダはアンバランス
ここ2~3ヶ月間仕事が忙しく、何となく余裕がないと感じる日々が続いておりました。
私は、余裕が無くなると、リフレッシュしようにも、しきれない…
例えば、喉の奥に刺さった小骨のように、スッキリ取り除きたいのに、どうしようも出来なくてヤキモキしてしまうような…
小さなストレスを抱えてしまう傾向にあります。
特に11~12月は、その傾向が顕著です。
そして、精神的ストレスが身体的に表れ、頭痛がしたり、気持ち悪くなったり、身体が重いと感じ、怠くて、熱がなくても発熱しているような気がしたり…
寝込んだりする程でもないし、何か一つの症状が長く続く訳でもないのですが、「何となく不調」の状態が続きます。
恐らく、初めてのてんかん発作で意識を失い倒れたのが12月で、翌年11月に2度目の発作で倒れているので…
自分的には、その事を特に気に病んでいませんが、無意識的に影響があるのではないか? と考えています。
また、気温の変化が大きい時期でもあるので、年齢と共に、体が寒暖差に適応しきれなくなっているのかもしれません。
しかし、不思議な事に1月は、どんなに忙しくても、精神的なストレスをほとんど感じない傾向にあります。
1月に発作を起こしたこともあるのですが…
なんでだろう?
精神的なストレスがないので、身体的にも不調を感じにくく、疲れもさほど気になりません。
日常の生活を思い返しても、やっている事は12月と大差ないのですが、なぜこんなに差があるのか、本当に不思議です。
ココロとカラダの関係が、良く分からなくなります。
人間って、本当にアンバランス。
でも、体調が良いことに不安を感じる必要はありませんよね。
てんかんという病名は、自分のカラダに起こる事象を理解するための手掛りのひとつですが、それ以上でも以下でもないと思っています。
病名に、必要以上に囚われず、上手く利用してやる! という気概を大切にしたいです。
これから先も、この好調が続くと思い込んで、幸せな気分で生きようと思います。