きょうも気分てんかん

大人になってからてんかんを発症しました。 いろいろと気分転換しつつ、日々懸命に生きてます。

精神障害者保健福祉手帳のメリット・デメリット

昨年、病院で自立支援医療制度の説明を受けた際、障害者手帳についても案内がありました。
自立支援医療制度と障害者手帳の申請窓口は同じであることが多く、自立支援医療制度の申請に行くと、障害者手帳にも要件が該当している場合、取得の意思を聞かれる事があるそうです。

ちなみに、障害者手帳とは、「身体障害者手帳療育手帳精神障害者保健福祉手帳を総称した一般的な呼称」だそうで、てんかんは「精神障害者保健福祉手帳」のカテゴリーになります。

自立支援医療制度と同じく、申請の有無は本人が選べますので、自立支援医療費制度の申請に行く前に、障害者手帳について聞かれても困らないように、意思を固めておく必要があるのだと思いました。

ただ、障害者手帳の取得なんて考えた事もなかったので即決出来ず…

そのため、精神障害者保健福祉手帳にはどのようなメリット・デメリットがあるのか、調べました。
調査方法は、インターネットでの検索と、身近な人々への聞き取りです。

--------------------

【メリット】

・施設の利用料、公共交通機関の運賃等、様々な割引サービスが受けられる。
所得税・住民税などが軽減される。
公営住宅に優先入居できる。
・大企業に勤めることができる(障害者雇用での就職が出来る)。
・会社等に、手帳の取得の有無を報告する義務はない


【デメリット】

・2年で更新する必要がある。
 → 症状が良くなって更新出来なかったら、今まで優遇されていたサービスが使えなくなる。
障害者手帳を持っているという事実により、本人や家族が精神的に落ち込んだり、周りの人から悪印象を持たれる可能性がゼロではない。

--------------------


あくまでも、私が受けた印象ですが、デメリットは“ほぼ無い”のではないかと思いました。

とはいっても、手帳の取得アレコレで自分の精神状態が相当ヤバくなると想像出来てしまうなら、非常にデメリットだと思いますので、あくまでも個人的な見解です。


デメリットである「2年更新」は、制度上の決まりなので、悩んでも仕方ありません。
むしろ、「更新出来ない=発作が治まっている」と考えれば、喜ばしい事です。

周りの人から悪印象を持たれる可能性があったとしても、手帳を取得した事を自ら明かさない限り、誰かに知られる事はないと思われます。

また、勤務先に、手帳の有無を報告する義務もないようです。
(私の調べた限りでは…)
会社員の場合、年末調整の用紙に障害者の申告をする欄がありますが、どうしてもバレたくないなら、年末調整をせず、自分で確定申告をすればOKではないでしょうか。

「自分は良くても家族が…」という場合は、本人がメリット・デメリットをしっかり説明して、家族に理解してもらえるかどうかだと考えます。
まぁ、個人的には、てんかん患者本人が自活しているのであれば、本人の選択に対し、論理的に説明出来ない家族自身の個人的な感情でアレコレ口出しすべきでない、と思ってしまいますが、家庭環境は千差万別なので、こればかりは何とも…。
家族問題で悩む場合は、論破するチカラが必要なのかもしれません。


逆に、デメリットに対して、メリットはかなり大きいように思います。

てんかんは、投薬治療にお金がかかるので、各種割引や税金の軽減は嬉しいです。

また、障害者雇用促進法により、企業は従業員数に応じて一定数の障害者を雇わなければならない為、障害者手帳を持っていれば、障害者枠を使って大企業に勤めやすくなります。
大企業に勤めるメリットは、福利厚生が充実していたり、資金面でも安定していたり… 言わずもなです。
私は、今のところ転職の予定はありませんが、いざという時に、自分にとってプラスに働く可能性がある事は理解出来ました。


それで、悩みに悩んで…

 申請しました。

そして、先日、手元に障害者保健福祉手帳が届きました。
等級は3級です。
とりあえず、2年間、障害者手帳を所持するとはどんな感じなのか、体感したいと思います。